本記事では、Windows11を仮想環境で動作させる方法についてご説明します。
Windows11を仮想環境で動作させるのに必要なもの
Windows11を仮想環境で動作させるのに必要なものは次の2つです。
- Oracle VM VirtualBox
- 評価版のWindows11
以上の2つを使い、Windows11が動作する仮想環境を作ります。
なお、今回はどちらも全て無料で手に入るものを使ってご説明します。
Windows11を仮想環境で動作させるまでの流れ
このWindows11の評価版は無料で手に入ります。
【STEP.1】Oracle VM VirtualBoxのダウンロード・インストール
(1)「Oracle VM VirtualBox」をダウンロード
「Oracle VM VirtualBox」インストーラのダウンロードページにアクセスして、「Oracle VM VirtualBox」インストーラをダウンロードします。
「Oracle VM VirtualBox」インストーラのダウンロードページ
下の画像の赤枠で囲ってある箇所がダウンロードのリンクです。
今回使うVirtualBoxのバージョンは7.0.8です。
(2)ダウンロードした「Oracle VM VirtualBox」のインストーラを実行する
ダウンロードした「Oracle VM VirtualBox」のインストーラを実行します。
(3)表示された「Oracle VM VirtualBox」のセットアップ画面から「Next」ボタンをクリック
「Oracle VM VirtualBox」のセットアップ画面が表示されるので、「Next」ボタンをクリックします。
(4)インストール方式とインストール先指定画面で「Next」ボタンをクリック
インストール方式とインストール先指定画面で「Next」ボタンをクリックします。
インストール先の設定は標準設定に従う方が無難なので、とくに変更はせずにそのままの指定で進めます。
(5)ネットワークについての確認画面で「Yes」ボタンをクリック
以下のネットワークについての確認画面で「Yes」ボタンをクリックします。(設定項目なし)
(6)「Missing Dependencies Python Core / win32api」画面で「Yes」ボタンをクリックする
「Missing Dependencies Python Core / win32api」画面で「Yes」ボタンをクリックします。
(7)「Install」ボタンをクリックしてインストールを開始
「Install」ボタンをクリックしてインストールを開始します。
(8)インストールが開始
インストールが開始されます。
(9)インストールの完了
インストールが完了すると、以下の画面が表示されます。
Finishボタンか右上の「×」をクリックすると画面が閉じます。
Oracle VM VirtualBoxのダウンロード・インストールはここで終了です。
(10)「Oracle VM VirtualBox」の起動
「Oracle VM VirtualBox」を起動するため、スタートメニューで「Oracle VM VirtualBox」をクリックします。
(11)「Oracle VM VirtualBox」の画面の表示
「Oracle VM VirtualBox」の画面が表示されます。
【STEP.2】Windows11の評価版の入手
Windows11の評価版は専用のツールを使って入手します。まずはその専用ツールダウンロードします。
(1)「Windows11の評価版入手用ツール」がダウンロードできるサイトにアクセスする
「Windows11の評価版入手用ツール」がダウンロードできるサイトにアクセスします。
「Windows11の評価版入手用ツール」のダウンロードページ
(2)「ダウンロードを選択」をクリックする
「Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロードする」まで画面をスクロールさせて「ダウンロードを選択」をクリックします。
(3)「Windows11(multi-edition ISO)」を選択する
「Windows11(multi-edition ISO)」を選択します。
(4)「ダウンロード」ボタンをクリックする
「ダウンロード」ボタンをクリックします。
(5)製品の言語を選択する
製品の言語の選択で「日本語」を選択します。
(6)「確認」ボタンをクリックする
「確認」ボタンをクリックします。
ダウンロードが始まるので、完了するまで待ちます。
(7)ダウンロードが完了すると、ISOファイルが生成される
ダウンロードが完了すると、以下のISOファイルが生成されます。
Windows11の評価版の入手は以上です。
【STEP.3】Oracle VM VirtualBoxでWindows11のインストール
(1)Oracle VM VirtualBoxを起動し、Oracle VM VirtualBoxマネージャ画面で「仮想マシン」→「新規」をクリック
Oracle VM VirtualBoxを起動し、Oracle VM VirtualBoxマネージャ画面で「仮想マシン」→「新規」をクリックします。
(2)仮想マシンの作成画面で名前を入力する
仮想マシンの作成画面で名前を入力します。(Name and Operating Systemの項目)
今回は「windows11」と入力しました。
(3)「ISO Image」の項目をクリックして「その他」をクリックする
ダウンロードしたWindowsの評価版のISOファイルを読み込むため、「ISO Image」の項目をクリックして「その他」をクリックします。
(4)Windowsの評価版のISOファイルを選択して「開く」をクリックする
Windowsの評価版のISOファイルを選択して「開く」をクリックします。
(5)Skip Unattended Installationにチェックを付ける
Skip Unattended Installationにチェックを付けます。
(6)「Unattended Install」は何もしない
「Unattended Install」は何もしません。
※先ほどのSkip Unattended Installationにチェックに付けると「Unattended Install」の設定は非活性となり何も操作することはできません
(7)「Hardware」をクリックしてメインメモリーとProcessorsの設定を行う
「Hardware」をクリックしてメインメモリーとProcessorsの設定を行います。
※上記の設定は必要最低限の内容に留めています。あくまで上記の設定はサンプルとして見て頂き、実際は使いたい環境の仕様に合わせて設定してください。
(8)「Hard Disk」をクリックしてHard Diskに関する設定を行う
「Hard Disk」をクリックしてHard Diskに関する設定を行います。
以下は新たに新規でHard Diskを作成して容量を設定しています。
Hard DiskはVDI(Virtual Disk Image)で作成しています。
※上記の設定は必要最低限の内容に留めています。あくまで上記の設定はサンプルとして見て頂き、実際は使いたい環境の仕様に合わせて設定してください。
(9)「完了」ボタンをクリックする
「完了」ボタンをクリックします。
(10)Oracle VM VirtualBoxマネージャ画面に追加された仮想マシンを選択した状態で起動させる
「完了」ボタンをクリックすると仮想マシンの作成画面が閉じるので、Oracle VM VirtualBoxマネージャ画面に追加された仮想マシンを選択した状態で起動させます。
(11)Windows11のインストールが開始し、起動メディアの要求メッセージが表示されたら何かキーを押す
Windows11のインストールが開始し、起動メディアの要求メッセージが表示されたら何かキーを押します。
Enterキーでも「A」のキーでも何でも構いません。
(12)windows11(インストール・セットアップ)の起動
Windows11のインストール・セットアップする際は、お使いの環境に合わせて行ってください。
その点を踏まえて参考にしていただければ幸いです。
(13)言語やキーボードの種類などを設定し、「次へ」をクリック
言語やキーボードの種類などを設定し、「次へ」をクリックします。
(14)インストールボタンをクリックし、インストール開始
インストールボタンをクリックし、インストール開始します。
(15)Windowsのライセンス認証の画面で、「プロダクトキーがありません」をクリック
Windowsのライセンス認証の画面で、「プロダクトキーがありません」をクリックします。
(16)インストールするWindows11のバージョンを選択
インストールするWindows11のバージョンを選択し「次へ」をクリックします。お好みのものを選びます。
ここではWindows 11 Proを選んで説明を続けます。
(17)ライセンス条項の表示で「同意します」にチェックを付け「次へ」をクリック
ライセンス条項の表示で「同意します」にチェックを付け「次へ」をクリックします。
(18)インストールの種類選択で「Windowsのみをインストールする(詳細設定)」をクリック
インストールの種類選択で「Windowsのみをインストールする(詳細設定)」をクリックします。
(19)Windowsのインストール場所選択画面で、何もせず「次へ」をクリック
Windowsのインストール場所選択画面で、何もせず「次へ」をクリックします。
(20)Windows11のインストールの開始
Windowsのインストールが始まります。
(21)Windows11の再起動
インストールの途中、Windows11の再起動が数秒後に始まります。
(22)ここからは、ローカルアカウントでセットアップを行う
今回ご紹介するWindows11のインストールでは、次の2種類どちらかでアカウントを使ってセットアップをしていきます。
- ローカルアカウント
- Microsoftアカウント
Microsoftアカウントは、Microsoftのアカウントを別途作成しておく必要があり、個人情報を入力する必要があるので少し手間がかかります。
一方ローカルアカウントは、Microsoftのアカウントとは違い、個人情報を入力することなく作成することができ、お手軽にWindows11で使うことができます。
今回の手順では、お手軽にWindows11で使うことができるローカルアカウントを使ってWindows11のインストールの手順を進めていきます。
(23)手順(21)の再起動後に表示された国と地域選択画面で、コマンドプロンプト画面を表示させる
手順(21)の再起動後に表示された国と地域選択画面で、コマンドプロンプト画面を表示させます。
コマンドプロンプト画面は、「SHIFT」キーを押しながら「F10」キーを押すと表示されます。
なぜコマンドプロンプト画面を開くのかというと、ローカルアカウントを作成するのにコマンドプロンプトを使う必要があるからです。
コマンドプロンプトを使わないとローカルアカウントを作成することができないので、ここでコマンドプロンプト画面を開きます。
(24)Oracle VM VirtualBox マネージャー画面を開き、「設定」ボタンをクリックする
先ほどのコマンドプロンプト画面で操作を行う前に、Oracle VM VirtualBox マネージャー画面を開き、「設定」ボタンをクリックします。
(25)「ネットワーク」を選択して、割り当ての項目で「未割り当て」を選択する
「ネットワーク」を選択して、割り当ての項目で「未割り当て」を選択します。
選択したらOKボタンをクリックします。
「未割り当て」を選択してOKボタンをクリックすると設定画面が閉じ、ネットワークが切断された状態になります。
このネットワークが切断された状態にすることでローカルアカウントが利用可能になります。
次に先ほどのコマンドプロンプト画面に戻ります。
(26)コマンドプロンプト画面で、「oobe¥BypassNRO.cmd」と入力してEnterキーを押す
コマンドプロンプト画面に戻ったら、「oobe¥BypassNRO.cmd」とコマンドを入力してEnterキーを押します。
ちなみに、このコマンドは「o」(英文字のオー)と「0」(数字のゼロ)のどちらか分かりづらいと思いますが、すべて「o」(英文字のオー)です。
「oobe」の「o」(英文字のオー)は小文字で、「BypassNRO」の「O」(英文字のオー)は大文字です。
(27)再起動が行われる
先ほどのコマンドを実行してEnterキーを押すと再起動が行われます。
(28)再起動後に「表示された国と地域選択」画面が表示されるので住んでいる地域を選択したら「はい」をクリックする
再起動後に「表示された国と地域選択」画面が表示されるので住んでいる地域を選択したら「はい」をクリックします。
(29)キーボードレイアウトの選択
キーボードレイアウトを選択し、「はい」をクリックします。
(30)2つ目のキーボードレイアウトの選択をする
2つ目のキーボードレイアウトの選択をする。(ここでは必要ないと判断し、スキップをクリックしました)
(31)ネットワークに接続するよう促してくるので「インターネットに接続していません」をクリックする
(32)「制限された設定で続行」をクリックする
「制限された設定で続行」をクリックします。
(33)ユーザ名を入力して「次へ」をクリックする
ユーザ名を入力して「次へ」をクリックします。
(33)パスワードを入力して「次へ」をクリックする
パスワードを入力して「次へ」をクリックします。
(34)先ほど入力したパスワードと同じ文字列を入力して「次へ」をクリックする
先ほど入力したパスワードと同じ文字列を入力して「次へ」をクリックします。
(35)セキュリティの質問を入力し「次へ」をクリックする(1回目)
セキュリティの質問を入力し「次へ」をクリックします。(1回目)
(35)セキュリティの質問を入力し「次へ」をクリックする(2回目)
セキュリティの質問を入力し「次へ」をクリックします。(2回目)
(35)セキュリティの質問を入力し「次へ」をクリックする(3回目)
セキュリティの質問を入力し「次へ」をクリックします。(3回目)
(36)デバイスのプライバシー設定の選択で「同意」をクリック
デバイスのプライバシー設定の選択で「同意」をクリックします。(ここでは特に何も変更・設定せず「同意をクリック」)
(37)再起動が行われる
先ほどのコマンドを実行してEnterキーを押すと再起動が行われます。
(38)Windows11のインストールが完了するまでそのまま待つ
更新プログラムを確認後、Windows11のインストールが完了するまでそのまま待ちます。
(39)Windows11のインストールが完了し、デスクトップの画面が表示される
Windows11のインストールが完了し、デスクトップの画面が表示されます。
Windows11のインストールは完了しましたが、手順(25)でネットワークの設定で割り当ての項目を「未割り当て」に選択したためにネットワークが接続されていない状態になっています。
なので、ネットワークが接続できるように設定を戻します。
(40)Oracle VM VirtualBox マネージャー画面を開き、「設定」ボタンをクリックする
先ほどのコマンドプロンプト画面で操作を行う前に、Oracle VM VirtualBox マネージャー画面を開き、「設定」ボタンをクリックします。
(41)「ネットワーク」を選択して、割り当ての項目で設定を戻す
「ネットワーク」を選択して、割り当ての項目で設定を戻します。
選択したらOKボタンをクリックします。
割り当ての項目で設定を戻してOKボタンをクリックすると設定画面が閉じ、ネットワークが接続された状態になります。
以上でOracle VM VirtualBoxでWindows11のインストールは以上です。
【STEP.4】Oracle VM VirtualBoxでWindows11の画面表示を最適化
Oracle VM VirtualBoxでWindows11を起動すると、画面が中央に狭く表示されてしまいます。
このままだと非常に使いづらいので、この画面の表示が中央に狭く表示されてしまう状態を改善する方法をご説明します。
なお、これから説明する手順は、全てOracle VM VirtualBoxおよび、Oracle VM VirtualBox上で起動しているWindows11での操作になります。
(1)デバイス→「Guest Additions CDイメージの挿入」をクリック
Oracle VM VirtualBoxの「デバイス」→「Guest Additions CDイメージの挿入」をクリックします。
(2)Dドライブを開いてVBoxWindowsAdditionsを実行する
Dドライブを開いてVBoxWindowsAdditionsを実行します。
(3)アプリがデバイスに変更を加えることを許可するか確認してくるので「はい」をクリック
アプリがデバイスに変更を加えることを許可するか確認してくるので「はい」をクリックします。
(4)「Oracle VM VirtualBox Guest Additions」のセットアップ開始画面で「Next」をクリック
「Oracle VM VirtualBox Guest Additions」のセットアップ開始画面で「Next」をクリックします。
(5)「Oracle VM VirtualBox Guest Additions」のインストール先を指定
「Oracle VM VirtualBox Guest Additions」のインストール先を指定します。ここでは指定先はデフォルトにしました。
(6)「Oracle VM VirtualBox Guest Additions」のコンポーネントの指定
「Oracle VM VirtualBox Guest Additions」のコンポーネントを指定して「Install」ボタンをクリックします。
(7)「Oracle VM VirtualBox Guest Additions」のインストールの開始
「Oracle VM VirtualBox Guest Additions」のインストールが開始されます。
(8)「Oracle VM VirtualBox Guest Additions」のインストールが完了したので、「Reboot now」を選択し「Finish」ボタンをクリック
「Oracle VM VirtualBox Guest Additions」のインストールが完了したので、「Reboot now」を選択し「Finish」ボタンをクリックします。クリック後再起動が始まります。
(9)Windows11の再起動
Windows11の再起動が終わるのを待ちます。
(10)Windows11の起動後の画面サイズ
Windows11の起動後はまだ画面の表示が中央に狭く表示されてしまう状態のままなので、Oracle VM VirtualBoxのウィンドウサイズを最大化にしたり元に戻したりしていると自動で画面が全体表示になります。
手順は以上になります。
最後に
本記事では、Windows11を仮想環境で動作させる方法についてご説明しました。
・仮想環境でWindows11を使って色々試してみたい
・何かツールをインストールして試すのに一時的な動作環境を用意しておきたい
・ツールを試したいけどローカル環境にレジストリ値の追加・更新されたり、ごみが残ってしまうのがイヤ
などに当てはまる場合は是非参考にしてみてくださいね。
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