Windows10が動く仮想環境を全て無料で作るには

本記事では、Windows10が動く仮想環境を全て無料で作る方法についてご説明します。

Windows10が動く仮想環境を作るのに必要なもの

Windows10が動く仮想環境を作るのに必要なものは次の2つです。

  1. Oracle VM VirtualBox
  2. 評価版のWindows10

以上の2つを使い、Windows10が動く仮想環境を作ります。

なお、どちらも全て無料で手に入れることができます。

Windows10が動く仮想環境を全て無料で作るまでの流れ

STEP.1
Oracle VM VirtualBoxのダウンロード・インストール
Windows10を「仮想環境」で動かすための仮想化ツール「Oracle VM VirtualBox」をダウンロード・インストールします。
STEP.2
Windows10の評価版の入手
Windows10の評価版を入手します。
このWindows10の評価版は無料で手に入ります。
STEP.3
Oracle VM VirtualBoxでWindows10の起動設定
Oracle VM VirtualBoxでWindows10を起動させるのに必要な設定を行います。
STEP.4
Oracle VM VirtualBoxでWindows10の画面表示を最適化
Oracle VM VirtualBoxでWindows10の画面表示を最適化します。

【STEP.1】Oracle VM VirtualBoxのダウンロード・インストール

(1)「Oracle VM VirtualBox」をダウンロード

「Oracle VM VirtualBox」インストーラのダウンロードページにアクセスして、「Oracle VM VirtualBox」インストーラをダウンロードします。

「Oracle VM VirtualBox」インストーラのダウンロードページ

下の画像の赤枠で囲ってある箇所がダウンロードのリンクです。

(2)ダウンロードした「Oracle VM VirtualBox」のインストーラを実行する

ダウンロードした「Oracle VM VirtualBox」のインストーラを実行します。

(3)表示された「Oracle VM VirtualBox」のセットアップ画面から「Next」ボタンをクリック

「Oracle VM VirtualBox」のセットアップ画面が表示されるので、「Next」ボタンをクリックします。

(4)インストール方式とインストール先指定画面で「Next」ボタンをクリック

インストール方式とインストール先指定画面で「Next」ボタンをクリックします。

インストール先の設定は標準設定に従う方が無難なので、とくに変更はせずにそのままの指定で進めます。

(5)ショートカット作成やスタートメニュー追加設定画面で「Next」ボタンをクリック

ショートカット作成やスタートメニュー追加設定の画面で「Next」ボタンをクリックします。

(6)ネットワークについての確認画面で「Yes」ボタンをクリック

以下のネットワークについての確認画面で「Yes」ボタンをクリックします。(設定項目なし)

(7)「Install」ボタンをクリックしてインストールを開始

「Install」ボタンをクリックしてインストールを開始します。

(8)インストールの完了

インストールが完了すると、以下の画面が表示されます。

「Finish」ボタンをクリックすると画面が閉じます。

Oracle VM VirtualBoxのダウンロード・インストールはここで終了です。

(9)「Oracle VM VirtualBox」の起動

「Oracle VM VirtualBox」を起動するため、スタートメニューで「Oracle VM VirtualBox」をクリックします。

(10)「Oracle VM VirtualBox」の画面の表示

「Oracle VM VirtualBox」の画面が表示されます。

【STEP.2】Windows10の評価版の入手

Windows10の評価版は専用のツールを使って入手します。まずはその専用ツールダウンロードします。

(1)「Windows10の評価版入手用ツール」がダウンロードできるサイトにアクセスしてダウンロード

「Windows10の評価版入手用ツール」がダウンロードできるサイトにアクセスしダウンロードします。

「Windows10の評価版入手用ツール」のダウンロードページ

下の画像の赤枠で囲ってある箇所がダウンロードのリンクです。

「Windows10の評価版入手用ツール」について

「Windows10の評価版入手用ツール」のファイル名は「MediaCreationTool20H2.exe」です。

(2)ダウンロードした「Windows10の評価版入手用ツール」を起動

ダウンロードした「Windows10の評価版入手用ツール」を起動します。

(3)適用される通知とライセンス条項の確認画面で「同意する」をクリック

「Windows10の評価版入手用ツール」が起動したら、適用される通知とライセンス条項の確認画面で「同意する」をクリックします。

(4)「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択して「次へ」をクリック

「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択して「次へ」をクリックします。

(5)「言語、アーキテクチャ、エディションの選択」で「次へ」をクリック

「言語、アーキテクチャ、エディションの選択」で「次へ」をクリックします。ここでは特に変更せずに「次へ」をクリックして先に進みます。

(6)「使用するメディアを選んでください」で「ISOファイル」を選択して「次へ」をクリック

「使用するメディアを選んでください」で「ISOファイル」を選択して「次へ」をクリックします。

(7)Windows10の「ISOファイル」の保存先を指定して保存

Windows10の「ISOファイル」の保存先を指定して「保存」ボタンをクリックします。

(8)Windows10の「ISOファイル」の保存開始

Windows10の「ISOファイル」の保存処理が始まります。

(9)Windows10の「ISOファイル」の保存完了

Windows10の「ISOファイル」の保存が完了すると以下の画面が表示されます。

「ISOファイルをDVDにコピーしてください」と表示されていますが、ここではDVDにコピーする必要はないので、「完了」ボタンをクリックして画面を閉じます。

Windows10の評価版の入手は以上です。

【STEP.3】Oracle VM VirtualBoxでWindows10の起動設定

(1)Oracle VM VirtualBoxを起動し、Oracle VM VirtualBoxマネージャ画面で新規をクリック

Oracle VM VirtualBoxを起動し、Oracle VM VirtualBoxマネージャ画面で新規をクリックします。

(2)「仮想マシンの作成」画面で必要項目の入力・設定

「仮想マシンの作成」画面で「名前」「メモリーサイズ」を入力・設定し、「仮想ハードディスクを作成する」を選択後「作成」ボタンをクリックします。

(3)「仮想ハードディスクの作成」画面で各設定を行い「作成」ボタンをクリック

「仮想ハードディスクの作成」画面で各設定を行い「作成」ボタンをクリックします。

ここでは、「ファイルサイズ」の変更以外はデフォルトの指定で「作成」ボタンをクリックしました。

(4)Oracle VM VirtualBoxマネージャ画面に戻るので、続けて「設定」をクリック

Oracle VM VirtualBoxマネージャ画面に戻るので、続けて「設定」をクリックします。

(5)設定画面で「仮想光学ディスクの選択/作成」をクリック

設定画面で「ストレージ」→「空」→「ドライブアイコン」→「仮想光学ディスクの選択/作成」をクリックします。

MEMO
仮想光学ディスクとは、先ほどダウンロードしたWindows10の評価版のISOファイルです。(「Windows.iso」)

(6)仮想光学ディスクを選択するため、「追加」をクリック

仮想光学ディスクを選択するため、「追加」をクリックします。

(7)仮想光学ディスクを選択して開く

仮想光学ディスクを選択して「開く」をクリックします。

(8)追加した仮想光学ディスクを選択して「選択」をクリック

追加した仮想光学ディスクを選択して「選択」をクリックします。

(9)Windows10の評価版のISOファイル追加確認後にOKボタンをクリック

ストレージデバイスの一覧に、Windows10の評価版のISOファイルが追加されていることを確認したら、OKボタンをクリックします。

(10)Oracle VM VirtualBoxマネージャ画面に戻るので、windows10を起動するため「起動」をクリック

Oracle VM VirtualBoxマネージャ画面に戻るので、windows10を起動するため「起動」をクリックします。

(11)windows10(インストール・セットアップ)の起動

補足
ここからはWindows10のインストール・セットアップの説明になりますが、あくまで一例として説明しております。
Windows10のインストール・セットアップする際は、お使いの環境に合わせて行ってください。
その点を踏まえて参考にしていただければ幸いです。

windows10のインストール・セットアップが起動します。

(12)言語やキーボードの種類などを設定し、「次へ」をクリック

言語やキーボードの種類などを設定し、「次へ」をクリックします。

(13)インストールボタンをクリックし、インストール開始

インストールボタンをクリックし、インストール開始します。

(14)Windowsのライセンス認証の画面で、「プロダクトキーがありません」をクリック

Windowsのライセンス認証の画面で、「プロダクトキーがありません」をクリックします。

(15)インストールするWindows10のバージョンを選択

インストールするWindows10のバージョンを選択し「次へ」をクリックします。お好みのものを選びます。

ここではWindows 10 Proを選んで説明を続けます。

(16)ライセンス条項の表示で「同意します」にチェックを付け「次へ」をクリック

ライセンス条項の表示で「同意します」にチェックを付け「次へ」をクリックします。

(17)インストールの種類選択で「Windowsのみをインストールする(詳細設定)」をクリック

インストールの種類選択で「Windowsのみをインストールする(詳細設定)」をクリックします。

(18)Windowsのインストール場所選択画面で、何もせず「次へ」をクリック

Windowsのインストール場所選択画面で、何もせず「次へ」をクリックします。

(19)Windows10のインストールの開始

Windowsのインストールが始まります。

(20)Windows10の再起動

インストールの途中、Windows10の再起動が数秒後に始まります。

(21)Windows10が起動するまで待つ

Windows10が起動するまで待ちます。

(22)Windows10起動後、住んでいる地域を選択

Windows10起動後、住んでいる地域を選択して「はい」をクリックします。

(23)キーボードレイアウトの選択

キーボードレイアウトを選択し、「はい」をクリックします。

(24)2つ目のキーボードレイアウトの選択をする

2つ目のキーボードレイアウトの選択をする。(ここでは必要ないと判断し、スキップをクリックしました)

(25)アカウントの用途を選択し、「次へ」をクリック

アカウントの用途を選択し、「次へ」をクリックします。(ここでは「個人用に設定」を選択)

(26)アカウントを追加するのに「オフラインアカウントを」をクリック

ここではオフラインアカウントを使うため、左下の「オフライン アカウント」をクリックします。

(27)「制限付きエクスペリエンス」をクリック

「制限付きエクスペリエンス」をクリックします。

(28)アカウント名を入力して「次へ」をクリック

アカウント名を入力して「次へ」をクリックします。

(29)パスワードを入力して「次へ」をクリック

パスワードを入力して「次へ」をクリックします。

(30)同一のパスワードを再度入力して「次へ」をクリック

同一のパスワードを再度入力して「次へ」をクリックします。

(31)アカウントのセキュリティの質問と答えを設定し、「次へ」をクリック(全3回)

アカウントのセキュリティの質問と答えを設定し、「次へ」をクリックします。この質問と答えの入力は3回行います。

(32)デバイスのプライバシー設定の選択で「同意」をクリック

デバイスのプライバシー設定の選択で「同意」をクリックします。(ここでは特に何も変更・設定せず「同意をクリック」)

(33)Cortanaによる作業支援を許可するかどうかを設定する

Cortanaによる作業支援を許可するかどうかを設定します。ここでは「今は実行しない」をクリックしました。

ここまででセットアップは以上になります。

(34)Windows10が起動するまで待つ

Windows10の起動処理が始まるので、起動するまでしばらく待ちます。

(35)Windows10が起動

Windows10が起動し、デスクトップが表示されました。

Oracle VM VirtualBoxでWindows10の起動設定は以上です。

【STEP.4】Oracle VM VirtualBoxでWindows10の画面表示を最適化

Oracle VM VirtualBoxでWindows10を起動すると、画面が中央に狭く表示されてしまいます。

このままだと非常に使いづらいので、この画面の表示が中央に狭く表示されてしまう状態を改善する方法をご説明します。

なお、これから説明する手順は、全てOracle VM VirtualBoxおよび、Oracle VM VirtualBox上で起動しているWindows10での操作になります。

(1)デバイス→「Guest Additions CDイメージの挿入」をクリック

Oracle VM VirtualBoxの「デバイス」→「Guest Additions CDイメージの挿入」をクリックします。

(2)VirtualBox Guest Additions ディスクイメージファイルがない場合はダウンロードする

VirtualBox Guest Additions ディスクイメージファイルがない場合は、以下のメッセージボックスが表示されるので「ダウンロード」ボタンをクリックします。

(3)「VirtualBox Guest Additions ディスクイメージファイル」のダウンロード

VirtualBox Guest Additions ディスクイメージファイルがダウンロードされます。

(4)ダウンロードした「VirtualBox Guest Additions ディスクイメージファイル」を光学ドライブに挿入する

ダウンロードした「VirtualBox Guest Additions ディスクイメージファイル」を光学ドライブに挿入するため、以下のメッセージボックスで「挿入」をクリックします。

(5)再度、デバイス→「Guest Additions CDイメージの挿入」をクリック

再度、Oracle VM VirtualBoxの「デバイス」→「Guest Additions CDイメージの挿入」をクリックします。

(6)(Oracle VM VirtualBox上で起動しているWindows10の)Dドライブを開き、VBoxWindowsAdditionsを実行する

(Oracle VM VirtualBox上で起動しているWindows10の)Dドライブを開き、VBoxWindowsAdditionsを実行します。

(7)アプリがデバイスに変更を加えることを許可するか確認してくるので「はい」をクリック

アプリがデバイスに変更を加えることを許可するか確認してくるので「はい」をクリックします。

(8)「Oracle VM VirtualBox Guest Additions」のセットアップ開始画面で「Next」をクリック

「Oracle VM VirtualBox Guest Additions」のセットアップ開始画面で「Next」をクリックします。

(9)「Oracle VM VirtualBox Guest Additions」のインストール先を指定

「Oracle VM VirtualBox Guest Additions」のインストール先を指定します。ここでは指定先はデフォルトにしました。

(10)「Oracle VM VirtualBox Guest Additions」のコンポーネントの指定

「Oracle VM VirtualBox Guest Additions」のコンポーネントを指定して「Install」ボタンをクリックします。

(11)「Oracle VM VirtualBox Guest Additions」のインストールの開始

「Oracle VM VirtualBox Guest Additions」のインストールが開始されます。

(12)デバイスソフトウェアのインストールの確認で「インストール」をクリック

デバイスソフトウェアのインストールの確認で「インストール」をクリックします。

(13)デバイスソフトウェアのインストールの開始

デバイスソフトウェアのインストールが開始されます。

(14)「Oracle VM VirtualBox Guest Additions」のインストールが完了したので、「Reboot now」を選択し「Finish」ボタンをクリック

「Oracle VM VirtualBox Guest Additions」のインストールが完了したので、「Reboot now」を選択し「Finish」ボタンをクリックします。クリック後再起動が始まります。

(15)Windows10の再起動

Windows10の再起動が終わるのを待ちます。

(15)Windows10の起動後の画面サイズ

Windows10の起動後はまだ画面の表示が中央に狭く表示されてしまう状態のままなので、Oracle VM VirtualBoxのウィンドウサイズを最大化にしたり元に戻したりしていると自動で画面が全体表示になります。

手順は以上になります。

過去に本記事と同じ説明をツイートしました

過去に本記事と同じ説明をツイートしています。参考までにご紹介しておきます。

最後に

Windows10が動く仮想環境を全て無料で作る方法についてご説明しました。

・仮想環境でwindows10を使って色々試してみたい
・何かツールをインストールして試すのに一時的な動作環境を用意しておきたい
・ツールを試したいけどローカル環境にレジストリ値の追加・更新されたり、ごみが残ってしまうのがイヤ

などに当てはまる場合は是非参考にしてみてくださいね。

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