本記事では、Excelマクロのパスワード保護とその保護を解除する方法についてご説明します。
Excelのマクロをパスワード保護する手順
Excelのマクロをパスワード保護する手順は次の通りです。
手順の説明
【STEP.1】「開発」タブをクリック
「開発」タブをクリックします。
【STEP.2】「コードの表示」をクリックしてVBE(Microsoft Visual Basic for Applications)を開く
「コードの表示」をクリックしてVBE(Microsoft Visual Basic for Applications)を開きます。
【STEP.3】「ツール」をクリックし、VBAProjectのプロパティをクリック
「ツール」をクリックし、VBAProjectのプロパティをクリックします。
【STEP.4】「プロジェクト プロパティ」ダイアログで「保護」タブをクリック
「プロジェクト プロパティ」ダイアログで「保護」タブをクリックします。
【STEP.5】「プロジェクトのロック」にチェックと、「パスワード」と「パスワードの確認を入力」にパスワードを入力してOKをクリック
「プロジェクトのロック」にチェックと、「パスワード」と「パスワードの確認を入力」にパスワードを入力してOKをクリックします。
【STEP.6】VBE(Microsoft Visual Basic for Applications)を閉じる
VBE(Microsoft Visual Basic for Applications)を閉じます。
【STEP.7】Excelを上書き保存する
Excelを上書き保存します。
手順は以上になります。
Excelを閉じて再度Excelを開き、VBAのソースコードを開こうとすると、パスワードの入力を求められます。
パスワードが正しく入力できないとエラー(不正なパスワード)となり、ソースコードを見ることができません。
Excelマクロのパスワード保護を解除する手順
Excelマクロのパスワード保護を解除する手順は次の通りです。
※パスワードは、パスワード保護した時に設定したパスワード。
手順の説明
【STEP.1】「開発」タブをクリック
「開発」タブをクリックします。
【STEP.2】「コードの表示」をクリックし、要求されるパスワードを入力してVBE(Microsoft Visual Basic for Applications)を開く
「コードの表示」をクリックし、要求されるパスワードを入力してVBE(Microsoft Visual Basic for Applications)を開きます。
【STEP.3】「ツール」をクリックし、VBAProjectのプロパティをクリック
「ツール」をクリックし、VBAProjectのプロパティをクリックします。
【STEP.4】「プロジェクト プロパティ」ダイアログで「保護」タブをクリック
「プロジェクト プロパティ」ダイアログで「保護」タブをクリックします。
【STEP.5】「プロジェクトのロック」のチェックを外し、「パスワード」と「パスワードの確認を入力」に入力されているパスワードを削除してOKをクリック
「プロジェクトのロック」のチェックを外し、「パスワード」と「パスワードの確認を入力」に入力されているパスワードを削除してOKをクリックします。
【STEP.6】VBE(Microsoft Visual Basic for Applications)を閉じる
VBE(Microsoft Visual Basic for Applications)を閉じます。
【STEP.7】Excelを上書き保存する
Excelを上書き保存します。
手順は以上になります。
Excelを閉じて再度Excelを開き、VBAのソースコードを開こうとしてもパスワードの入力を求められることはありません。
実はExcelマクロのパスワード保護を強制的に解除することができてしまう
実はExcelマクロのパスワード保護は強制的に解除することができるんです。
その方法とは、別のブックにExcelマクロのパスワード保護を解除するコードを実装し、そのコードを実行するというものです。
この実装したコードを実行することで、Excelマクロのパスワード保護を強制的に解除することができてしまいます。
Excelマクロのパスワード保護を強制的に解除できてしまう「抜け道」があるので、Excelマクロを完全に保護することができない、ということを覚えておきましょう。
Excelマクロのパスワード保護をしたからといって、これでVBAのコードが完全に誰にも見られなくなったわけではないことに注意しましょう。
最後に
本記事では、Excelマクロのパスワード保護とその保護を解除する方法についてご説明しました。
Excelマクロのパスワード保護の手順は次の通りです。
- ①VBE(Microsoft Visual Basic for Applications)を開く
- ②「プロジェクト プロパティ」ダイアログを開く
- ③「保護」タブをクリックする
- ④「プロジェクトのロック」にチェックと、「パスワード」と「パスワードの確認を入力」にパスワードを入力する
- ⑤OKをクリックする
- ⑥VBE(Microsoft Visual Basic for Applications)を閉じる
- ⑦Excelを保存する
一方、Excelマクロのパスワード保護を解除する手順は次の通りです。
- ①VBE(Microsoft Visual Basic for Applications)を開く
(開くにはパスワードの入力が必要) - ②「プロジェクト プロパティ」ダイアログを開く
- ③「保護」タブをクリックする
- ④「プロジェクトのロック」のチェックを外し、「パスワード」と「パスワードの確認を入力」に入力されているパスワードを削除する
- ⑤OKをクリックする
- ⑥VBE(Microsoft Visual Basic for Applications)を閉じる
- ⑦Excelを保存する
なお、Excelマクロのパスワード保護する際は、必ずパスワードを忘れないようにしましょう。
パスワードを忘れてしまうとExcelのマクロのコードを開くことができなくなるので注意しましょう。
また、これは記事内で先ほどお話しましたが、Excelマクロのパスワード保護を強制的に解除することができてしまう方法があるので、完全にソースコードが見れなくなったわけではない点に注意です。
Excelマクロのパスワード保護をしても、実はExcelのマクロのコードを完全に見れなくできるわけではないということを理解した上で、ソースコードを保護するとよいです。
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